Susie Cooper Tea Pot “Dresden Spray 1017 ” - Green

スージークーパー　ティーポット　
“ドレスデンスプレイ　1017  (グリーン)”

スージークーパーは英国を代表する陶器デザイナーです。“The Potteries（陶器の里）”と呼ばれる、英国Staffordshire（スタッフォードシャー）州のStoke-on-Trent（ストーク・オン・トレント）に生まれ、幼い頃から絵を描くことを愛していました。地元の美術学校にて学んだ後、若くして名門A.E.Gray社に装飾画家として迎えられ、その才能はすぐに認められます。ほどなく全面的にデザインを任されるほどの存在となり、彼女の名は一気に広まりました。

そして1930年、A.E.Gray社の温かな後押しを受け、地元の空き工場だった“Crown Works”を拠点に、念願である自身のブランドである“Susie Cooper Pottery”を創設しました。「形（Shape)からデザインをしたい」という夢を叶え、成形から絵付けまでを一貫して手がける独自のスタイルを築きあげました。この工房から、スージーらしい繊細で優しいフローラルパターンが数多く生み出されたのです。

こちらの“Dresden Spray”は、スージーの故郷に馴染み深い4種の野花を散りばめた、可憐なデザインです。”Dresden”とはドイツの陶芸の盛んな地名に由来し、1900年前後の業界用語で”小花散らし”を指す言葉として使われていました。このパターンは、エドワード王8世が、のちの夫人となるウォリス・シンプソンへ、ご結婚前に贈ったと伝えられており、当時から広く人々に愛されました。